コロナ、長梅雨…。
障害児も積極的に外の世界に出ていくことで、五感が刺激され、心身の発達に良い効果がある!と考えてはいますが、現在は外出に二の足を踏んでしまう状況です…。
そんな中、政府からの10万円の援助もあり、家の壁が大型スクリーンになるpopIn Aladdin2を導入し、視覚と聴覚だけでも外の世界に没入できる環境を作ってみました。
popIn Aladdin旧モデルを体験した後に新型モデルを体験すると、その差に驚愕!
大スクリーンの映像にさ~やも没入できているご様子。これなら家の中でも少しはアウトドア体験を味わうことができると思いました。
- 障害児が体験できることの限界
- VRで疑似体験させるのはどうか?
- 「未来の壁」popIn Aladdin旧型をレンタル
- 満を持してpopIn Aladdin2を購入!
- 障害児は映像に没入できたのか?!
- 他にもメリットが
- まとめ
障害児が体験できることの限界
以前、考えたことがありました。
自分たちが経験してきた素晴らしい体験。例えば、高所登山、海外トレッキング、ダイビングなどでしか出会えない絶景を肢体不自由児のさ~やに体験させることはできないだろうか、と。
現実的に考えて、吸引が必要だったり、自分で歩くことができない全介助の肢体不自由児には物理的、体力的な課題からどうやっても体験させられないことはあります。
私達が頑張ればさ~やを担いで富士山には登れるかもしれませんが、剣岳や槍ヶ岳の山頂へは危険すぎて無理です。
実際のところ、健常の乳幼児と一緒に体験できることぐらいが限界じゃないかと考えています。
VRで疑似体験させるのはどうか?
アウトドア体験をさ~やに体感させる方法、最初に思いついたのはVRでした。
自分たちが登山しながら、insta360などの360度カメラで景色を撮影し、この映像を3Dヘッドマウントディスプレイで流しながら、さ~やに見せようと考えました。
結構いい線行ってる!と思って機材を買い進めようとしましたが、こんな記事を発見。
ヘッドマウントディスプレイは発達期の子供が使うと眼に障害が起こる可能性がある、というもの。身体が動かせないのに、眼にまで障害を負わせるワケにはいかないので断念。
さ~やがもっと大人になったら、VR技術も向上しているでしょう。バックトゥザフューチャーみたいに!
「未来の壁」popIn Aladdin旧型をレンタル
次に考えたのがホームシアターでした。大きな画面で映像を浴びせる作戦です。
中でも注目したのは、天井のシーリングライトに取り付ける、照明とプロジェクターとスピーカーの3つが一体となった『popIn Alddin(ポップインアラジン)』。
1台3役なのでスピーカーなど他の機材を選んだり、接続の相性を考える煩わしさもなく、それらの設置場所にも悩みません。
問題は価格。10万円弱…。
ちょっと値段が高いので、まずはレンタルで。借りたのは旧型。
シーリングライトの位置と壁との距離で画面サイズが決まるのですが、我が家の場合、約160cm離れているので、およそ57インチ(縦73cm×横123cm)。
まずまずの大きさですが、40インチのテレビと大差なく、映像を浴びるほどのサイズにはなりませんでした…。
意気込んで借りたものの、使い方としては、恐竜が好きな下の子供とチャンネル権争いが無くなったことぐらい…。
満を持してpopIn Aladdin2を購入!
旧型では満足のいく迫力が出せませんでしたが、2020年4月にpopIn Aladdinの新型が発売され、短焦点レンズの性能が向上し、同じ設置条件でも画面サイズがかなり大きくなるという情報!
popIn aladdin ポップインアラジン スマートライト 「popIn Aladdin(ポップインアラジン)2」PA20U01DJ 白
折しもステイホームが叫ばれ、家の中での過ごし方を模索していた時期。
とはいえ、10万円近い高額商品!
悩んだ末に政府からの特別定額給付金に背中を押され、ストレスの溜まった妻からも背中を押され、ええぃ!
購入することに!
コロナの影響で生産が遅れ、予約後2ヶ月ほどした7月下旬にようやく到着。
その使用感は、『なんということでしょう!』
旧型よりも画面が格段に大きく!そして、画像がキレイになっていました!
旧型と同じ設置条件でおよそ93インチに!
縦114cm×横210cmになったので、縦横およそ1.6倍になりました。


我が家の壁サイズにギリギリ収まるくらいの大画面、これなら大迫力で映像を浴びるようにさ〜やに見せることができます!
ちなみに、映っているのはこの動画。
そして何より、ハイビジョンからフルハイビジョンに変わったことで、画像の細かさが格段に向上し、映像のキレイさに驚きました!
スピーカーの性能も向上しているようですが、私にはその違いはわかりませんでした。
障害児は映像に没入できたのか?!
さて、肝心の障害児の反応はというと、通常さ~やは無反応、もしくは低い唸り声で不快の意思表示、の概ね2択。
ですが、popIn Aladdin2の映像が目の前に繰り広げられているときは、眼をキョロキョロ動かしながら映像を見ていました!
『めっちゃ刺激されてる!!』
久石譲がジブリ音楽を演奏している動画が良かったのかもしれません。
その後もYouTubeでダイビング動画やドローンでの絶景動画、ジェットコースター動画などを見せたり、家族で旅行した写真のスライドショー、我々がハネムーンで行ったネパールのトレッキング映像を見せても、さ~やはしっかり見入っていました。
これはもう、没入成功!ということでしょう。
今後は、この調子で過去の登山、これからの登山、BCスキーや水遊びまで、録画した画像を大画面でさ~やと共有してみようと思います。
他にもメリットが
我々大人にも良いことがありました。
結婚当初はよく観に行った映画も、最近では映画館に行くこと自体が無くなりました。子育て世代あるあるです。
その点、このpopIn Aladdin2は家に居ながらamazon primeやNetflixなどの映画も満足の大画面で見ることができました。
また、先ほどのスライドショーで家族の写真を映し出すのも家族団らんの良い時間になっています。
まとめ
popIn Aladdin2、確かにイイ値段しますが、個々の機器を買い集めたり、接続したりする手間が無いこと、同じ画面サイズのテレビを買おうとしたらこの金額では買えないことを考えると、いい買い物だと思いました。
オプションでチューナーを買えばテレビも大画面で見られます。
これからのお家時間が楽しく過ごせそうですが、願わくば、梅雨もコロナも早く晴れて、外遊びが自由にできるようになるといいなぁ、と思うばかり。
さ~やに直接アウトドア体験をさせることも、疑似体験させることも、まだまだこれからも挑戦してみようと思います。今後のテクノロジーの進化にも期待!