体幹ゼロ障害児とアウトドアを

アウトドア夫婦に生まれた肢体不自由児さ~やの冒険記

バリアフリー住宅、全介助でも介護しやすい間取りとは?動線をイチバンに考える!

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人生で一番大きな買い物、マイホーム

 

障害児ファミリーのマイカー購入について考えた次のテーマは家です。

我が家の場合、さ〜やが1歳の頃、つまり、脳性麻痺で産まれ、障害の将来像が何となく見えてきた頃にマイホームを考え始めました。

 

障害児を介護されているお宅をたくさん見せてもらい、良い所、悪い所を参考にしたことで、5年住んでいる今でも日常的な介護が楽にできる満足のいく家となりました。

 

車はいつか買い換えられますが、家はそう簡単ではありません。妥協せず、しっかり考えてから建てましょう。

 

最も大事なポイントは、間取りです!

 

 

ズバリ介護住宅の最適解!

全介助でも介護しやすい部屋の配置

 

結論、最適解のオススメの間取りはコレです↓

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介護住宅を色々と見て回った結果、最も重要なのは、玄関と居間(LDK)と寝室の位置関係にあると思いました。

 

つまり、玄関から入ると、LDKに行くドアと寝室に行くドアが別々にあって、まずオフィシャルな空間とプライベートな空間を分けます

 

日常やお客さんが来た時には基本的にLDKに通して応接しますが、将来的にさ~やの身体が大きくなった時、帰ってきてベッドに直行、もしくは屋内バギーに乗せ替える、となったら玄関から直接寝室に入る、という設定です。

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①玄関入って正面の寝室への扉 ②右奥のLDKへの扉

家の中ではLDKと寝室が隣り合わせなので、LDKで団らんした後、寝かしつけるための抱っこ移動もスムーズです。

 

現在はLDKに備え付けのスモールベッド(無印良品)を置いて、リハビリなどで使っています。

 

成長して大きくなったら移動式のベッドにして、寝室とLDKを行き来し、目の届く範囲で一緒にいられるようにする予定です。

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③LDK(右)と寝室(左)と洗面所(上)  ④LDK

上のそれぞれの写真の撮影ポイントはこんな感じ。

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もう一つ付け加えるとするならば、寝室の横に脱衣所+お風呂の配置が便利です。

 

大きくなった時、移動式ベッドを寝室から脱衣所に移動すれば、お風呂場に入る時の移動も楽になります。

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最近は廊下を作らない間取りがトレンドなので、その分部屋の空間が広くなり、屋内用の車イスやバギーを居間や寝室に置いていても、さほど邪魔には感じません。

 

動線を一番に考える!

たとえば車で帰って来るところから

 

部屋のベストな配置は実際の人間の動きを想像してみることで、自然と浮かんできます。

 

立地条件にも左右されるので、さっきの「最適解の間取り」がすべてに当てはまるとは言えませんが、たとえば車で家に帰ってきたところから想像するといいでしょう。

 

  • 道路から家の敷地に入る時の車の向きは?
  • 家の駐車場に車は頭から入る?バックで入る?
  • 車から子供を降ろすのは助手席から?それともハッチバックから?
  • 車を降りるのは車いす?バギー?抱っこ?本人が歩いて?
  • 車を降りてから玄関まではスロープ?階段?
  • スロープや階段は車を降りてからスムーズにアプローチできる?
  • 玄関から居間に行くときは屋内車いすなど乗せ換え?
  • 居間ではどうやって過ごす?そのスタイルは将来的に変わらない?
  • 居間からお風呂へはどうやって移動する?
  • 居間から寝室へはどうやって移動する?
  • お風呂にはどうやって入れるか?  など
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挙げだしたらキリがありませんが、細かいところまで想像して、生活をシミュレーションしておくことで、後で後悔することが少なくなります。

 

それぞれの部屋が広いに越したことはありませんが、家族構成や敷地面積や予算や冷暖房のことなどを考え、我が家の場合は玄関が6畳、寝室が8畳、脱衣所は4畳、お風呂の洗い場は通常の1.5倍サイズにしました。

 

全介助で自分でトイレに行けないので、トイレは普通サイズ。お風呂は常に親と本人の2人か、ヘルパーさん2人と本人の3人かなので広めにしました。

 

想定外だったのは、お風呂が大きいと固定資産税の査定額が上がることです…

 

税務署が査定に来た時、『介護』と説明しても、そこはお役所。万人向けの設定基準通りです。

 

家の設計で若干後悔しているのは、玄関までのスロープ幅がちょっと狭かったこと。

 

幅の実寸が80センチ、 問題なくバギーや車イスは通れますが、若干窮屈なので、実寸で1m以上は欲しいところでした。

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間取りだけでOK?設備は必要か?

バリアフリーであることは基本

 

障害児を介護する家、と考えた時に最初に頭に浮かんだのは色んな設備でした。

 

玄関の段差を車イスに乗ったままクリアする昇降機、お風呂に入る時に天井から吊り下げるリフター

 

しかし、実際、大切なのは間取り。

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設備はあくまで補助的な役割です。

 

なぜなら、これから家を建てるのであれば、標準設定で部屋の中はバリアフリーにできます。ルンバだって全部屋問題なく使えます。

 

玄関から部屋に上がるところの段差も設計の段階から取り組めば解消できます。玄関へのアプローチもスロープがあれば問題ありません。

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考えてみれば、設備があっても、自分たち家族だけでお風呂に入れたり、移動の介助ができなくなったら、ヘルパーさんにお願いした方が、本人にとっても介助する側にとっても安全です。

 

まとめ

 

最初に「障害者がいるけど家を建てたい」と工務店やハウスメーカーに相談に行くと、よほど介護住宅に注力して設計している人でない限り、設備をメインに勧めてきます。設計においても細かい配慮はできませんでした。

 

しかし、そこはやはり、自分たちが住む家!

 

今回の「最適解の間取り」も参考にしてもらいつつ、いろんなネットワークを使って介護住宅を見て回り、妥協せず、それぞれの家庭に合った最適なシミュレーションをして、過ごしやすく介護しやすい家を建てましょう。

 

新型コロナの拡大以来、家に居ることが多くなっていると思います。

 

家について考えるいい機会かもしれません。

 

www.sa-yato.com

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